どうも、たじまるです。
「他人が握ったおにぎりは食べられない」。そんな話、耳にしたことはありませんか?
確かに、見ず知らずの人が素手で握ったおにぎりには、抵抗を感じる方も多いでしょう。でも、その“誰が”握ったか、そして“どんな想いで”作ったかを知ると、不思議と気持ちが変わることもあります。
今回は、私が体験した心温まる出来事を通じて、「子どもが握ったおにぎりの魔法」について綴ってみたいと思います。
一口サイズのおにぎりに込められた優しさ
ある日、家族の通院に思いのほか時間がかかり、昼食の準備が大幅に遅れてしまいました。空腹を抱えて帰宅した私を待っていたのは、三男が握ってくれた、手のひらにちょこんと収まる小さなおにぎり。
彼は少し照れながら、こう言ったのです。
「ぼくが作ったついでだよ。食べやすいように一口サイズにしてみたんだ」
その言葉に、思わず目頭が熱くなりました。お腹が空いていたことよりも、彼の思いやりに心が満たされたのです。
“愛情という隠し味”が、味を変える
他人が握ったおにぎりに抵抗があるのは、衛生面の不安や心理的な抵抗から来るもの。でも、それが「大切な人」からの手作りだとしたら、どうでしょう?
子どもが一生懸命に自分のために作ってくれた、その背景を知ることで、おにぎりの味は特別なものになります。それはただの米と塩の味ではなく、「愛情」「思いやり」「成長」といったスパイスが加わった、かけがえのない一品になるのです。
関わりは“量”より“質”
子育てをしていると、日々の忙しさに追われ、「もっと子どもと向き合う時間を取るべきでは?」と悩むこともあります。ですが、今回のような小さな出来事の中にこそ、子どもの成長や心の変化が現れることがあります。
「今日は一緒にたくさん遊べなかった」と落ち込むよりも、「今日、子どもとどんな時間を過ごせたか」に目を向けることで、子育てはもっと豊かなものになります。
子どもの行動に、成長のヒントが隠れている
三男のおにぎりには、彼なりの気遣いや思いやり、そして「誰かのために動く力」が育っている証が込められていました。何気ない行動の中にこそ、子どもの内面の成長が現れるのですね。
まとめ:おにぎりに宿る「魔法」は、愛情の証
たったふたつの小さなおにぎり。でもそれは、私にとって何よりも美味しく、尊いものでした。子どもが作ってくれたという事実だけで、その味は格別です。
「他人が握ったおにぎりが食べられない」というのは、ある意味で自然な感情。でも、「誰が」「どんな気持ちで」作ったかを知ることで、そのおにぎりが放つ“魔法”に気づくことができます。
子どもとの時間は、いつもドラマチックな瞬間ばかりではありません。でも、ふとした瞬間に感じる優しさや成長こそが、何よりのご褒美です。
どうか、日々の育児の中で小さな魔法を見逃さないでくださいね。こどもに向き合うことは、お仕事の課題解決にも不思議とつながります。